五島に渡るのにどこかで前泊することにした。
長崎港と佐世保港のいずれかからフェリーに乗ろうと考えていたが、無料で予約なしで利用できる隠居岳キャンプ場に泊まって、佐世保港から五島にフェリーで渡ることにした。
隠居岳公園 キャンプ場

佐世保港 -> 有川港(中通島)に乗るための前泊
国道から20分ほど入った山手の無料キャンプ場。炊事場、トイレあり。広くは無いが過不足ない良いキャンプ場である。本来は、隠居岳を散策するためのキャンプ場である。
※ キャンプ場までの道路は狭く、わかりづらいので注意してください。

隠居岳公園 キャンプ場 長崎県
国道から20分ほど入った山手の無料キャンプ場。炊事場、トイレあり。広くは無いが過不足ない良いキャンプ場である。
フェリー(車やバイクも運べる)には、二つの航路がある。
- 長崎 ->> 五島 航路
- 佐世保 ->> 上五島 航路
予約電話
佐世保港 -> 有川港(中通島)
バイクと一緒に上五島の中通島に渡ることにした。
前日までに電話で予約して、予約番号を記録しておく。
※ 2025/5現在 バイクやクルマを乗せて九州商船のフェリーを使う場合、ネットでの予約はできなかった。必ず、電話予約が必要でした。
鯨瀬ターミナル(佐世保港)搭乗手続き
今回は佐世保から出発することにした。
40分前くらいから受付が開始されるので、早めにフェリーターミナルに到着するようにした。バイクはフェリー乗り場の先頭あたりに駐車して、車検証とお金を持って搭乗券を発行する。

有川港到着
天候は良く、フェリーが揺れることもほとんどなく、2等船室は雑魚寝ですが、綺麗でした。
3時間弱くらいで有川港に到着した。

中通島にテントを建てる
中通島に数日間、滞在予定なので、まずは、テントを建ててから、散策に出かけることに。
荷物を減らして身軽に散策できるのでオススメです。
しんうおのめふれ愛らんど
有料キャンプ場 1050円
駐車場から管理棟までは、少し歩かなければならない。
キャンプサイトにはウッドデッキがあるが、テントを固定することができない。風が強いので悪天候に注意が必要だ。
買い物やお風呂などは、近くにないので不便です。
ポツンとひとりぼっちになるには良いかな。


中通島の北側を散策
まずは、北側から
カトリック青砂ヶ浦教会は、しんうおのめふれ愛らんど」に行く前に目に入ったので、晴れていたので写真だけ撮影した。
煉瓦造りの雰囲気のある教会は、鉄川与助(てつかわよすけ)氏の設計でした。九州本土の教会でもその名前を見ていたので、記憶の片隅にあった。
小さな町の教会なのに、このクオリティと雰囲気がすごいです。
他の教会の近くで中を見学できると言われたのですが、ここは入りませんでした。(晴れていたので、観光が先です)
新魚目から北上

テントを建てて、少し身軽になってバイクを走らせた。
目につくのは、やはり、教会の建物である。
教会の全部を見て回るつもりはなかったが、バイクの身軽さで細い道路でも躊躇なく入っていけるので、とりあえず、見て回った。
本来は、人が住むような土地ではなさそうだが、隠れキリシタンの信徒が身を潜めて信仰するには都合がよかったのだろうと思った。
明治時代になってからは、これまでの抑圧から解き放たれ、りっぱな教会を作ったようです。
すごいですね!
頭ケ島方面
頭ケ島方面

早朝に出発したので、東の海岸を通って散策を始めた。(太陽の日の光を考えて)
頭ヶ島天主堂(かしらがしまてんしゅどう)は、中通島に行ったら絶対に訪れたい所です。頭ケ島には、空港跡もあるので道路や橋が整備されていた。
綺麗な海と砂浜、趣のある天主堂は、一軒の価値ありですね。
有川を通って奈良尾方面から若松島へ

引き続き午前中は、太陽の日当たりを考えて。中通島の東側から観光することにしました。
やっぱり、教会の建物が気になってしまった。
それぞれ異なる特徴のある外観は、見いていて飽きないなぁ!
若松島

中通島から若松島には、若松大橋がかかっています。
また、漁生浦島 – 有福島 – 日島には、堤防や橋で行き来できるようになっていました。
民家の少ないところでさえ、教会が建っており、信仰の強さを物語っています。
日島は、過去には海運の重要拠点だったみたいです。
多くの石塔群があった。
この辺りの海は、とても綺麗なエメラルドグリーンでした。
中通島の西側

海と島の景色はとても綺麗ですが、なぜか、教会めぐりになってしまった。
この辺りまで来ると、午後になっています。
中通島のほとんどは、隆起した堆積岩みたいでした。矢堅目の地層の路頭でもよくわかりますね。
島をバイクで周遊していると、気になるのは、比較的大きな小学校がたくさんあった。閉校している学校も含めるとかなりの数のように感じた。
中通島も最盛期には、多くの住民が住んでいたのだと思う。
3日目
奈良尾まで
天候も曇りの予定
お風呂に入りたいのですが、キャンプ場の近くにはなさそうです。
ネットで調べてみると、奈良尾に温泉があるみたいなので、洗濯を兼ねてでかけました。ついでに、五島うどんも食べたい。

看板も何もないのですが、低料金のお風呂がありました。中は綺麗で気持ち良い。

近くのコインランドリーでまとめて洗濯をしました。
トラブル発生
大きな低気圧が通過
次の島に移動する計画を立てていて、天候の予報を見ていませんでした。
夕方ごろから、風が強くなってきて、おまけに、雨まで降ってきました。
大丈夫だろうと思っていたが、ふとスマートフォンをみると

テントは、風の通り道に建てたので、強風がもろにあたります。
途中、雨が止んだ時に、ガイロープが緩んでいたので、しっかりと固定しました。
もしもの場合のために、上下、カッパを着て、荷物は、ケースやバッグの中に収納した。
エアマットは濡れても問題ないので、その上で寝ていたら、
「ドン」という風がなん度もテントを揺らせました。
とうとう耐えきれずに、テントのポールが折れてしまったようです。
雨が強かったので、そのままテントの中で凌ぎました。
が、なぜか、雨粒が顔に当たります。
アウターテントも穴が空いたようです。
まじか?
雨が止むのをまって、テント内の荷物を持って、屋根のあるところまで移動しました。
朝になるまで、6時間くらいあります。
炊事場は、壁がないのでもろ風があたります。
臭いけどトイレの前にローソファーを置いて、休むことにしました。(悲惨)
帰宅決定
若松港から隣の島へ行く予定だったが、予約を解約し、新たに、有川港から佐世保港への予約をする。
佐世保から自宅までは1000kmくらいあるが、高速道路を使えば次の日の朝くらいには到着できるだろう。
嵐で眠れなかったので、どこかで睡眠をしたかったが、
まあ、こんなこともあるさ…..。
中通島の印象
道路は少し狭いが、奥にある林道以外はほとんどが舗装されているので、オンロードバイクでも問題はすくない。
急斜面の中腹に作られた道路が多いので、適度なカーブでバイクで走りやすい道路である。
反面、木々で囲まれた道路も多いので、スカッと見通せるところが意外と少ない。
斜面の多いところなので、バイクの駐車には、注意が必要だ。
地元の人は、すこしシャイな感じだけど親切でやさしい印象だった。
中通島の観光宿は多くなく、高級な「五島列島リゾートホテルマルゲリータ」か釣り客の使う貸宿、民宿が主な宿泊場所になる。
やはり旅ならテント泊が良いだろう。
貸しバイク(スクーター)があるそうだが、坂道が多いので登りではスピードが出なくて大変!という。
80歳の父親がこの島の出身でその息子が連れて観光している方。
本土で仕事をしていたが、Uターンした人
産業は、漁業かな。
公共交通がないので、足になる乗り物は必須です。一人でバイクに乗ってぶらりするのであれば、いいところだと思います。
情報
五島のスポット

旧鯛ノ浦教会 長崎県上五島 中通島
旧鯛ノ浦教会は、原爆で崩壊した旧浦上天主堂の煉瓦で作られた鐘塔がある。現在は、資料室及び教会学校の教室として使用されている。

カトリック丸尾教会 長崎県上五島 中通島
カトリック丸尾(まるお)教会は、1972年に里脇大司教によって祝別され、1975年青砂ヶ浦小教区から丸尾小教区として独立した。

カトリック福見教会 長崎県 上五島 中通島
福見教会 (フクミキョウカイ)レンガ造りの教会堂としては珍しい日本的な格組折上天井をもつ。

カトリック土井ノ浦教会 長崎県 上五島 若松島
若松島 カトリック土井ノ浦教会(どいのうらきょうかい)土井ノ浦の港を見下ろす高台に教会は建っている。